成田離婚
嵐が過ぎ去った朝 なぜ笑えないのかな
雨は止んだはずなのに 空は澄んだ青なのに
置き忘れた傘と宿題だけが
あの日のまんまで留まっているよ
魔法みたいだ
帰る場所なんて何処にもないから
世界の果てまで只管歩いていこう
帰る場所なんて何処にもないから
宇宙の隅っこでひとり歌を唄おう
空から爆弾が落ちて この街は燃え尽きて
それでも平気だったの 隣にあなたさえ居れば
逃げ忘れた泪と景色だけが
瞼のうしろで暴れているよ
子供みたいに
欲しい物なんてひとつもないから
銀河の端っこを平泳ぎしていよう
欲しい物なんてひとつもないから
地球ひとまわりして暇をつぶそう
その寝顔も忘れてあげよう
——————————————-
作詞作曲:凹川
ライブアルバム「社会の窓」、
配信限定シングル「成田離婚」収録